銀行 海外の小ワザ公開

金融機関に手続き上の間違いがあるときは、その金融機関はただちに取り消しを請求しなければなりませんし、手形交換所もこれに応じて取り消しを行うことになります。
解除が認められる場合解除は、不渡り報告または取引停止処分が振出人または引受人その他の関係人の軽微な過失にも九つく場合、たとえば自動車のディーラーが別途代金決済済みなのに手形の組み戻しを失念したとか、為替手形の引受に際して支払場所を誤記したため不渡りになったといった場合に行われます。
また、著しい信用の回復があったときは、取引停止処分に限り解除が認められます。
解除も手形交換所の審議機関で検討のうえ承認される取り扱いです。
不渡り報告または取引停止処分の直前に、取り消しまたは解除を相当とすることがわかれば、手形交換所は参加銀行に対する報告を控えています。
いま、手形・小切手をめぐる環境に、いろいろな変化の兆しがみえてきています。
コンピュータ化の進展、国際化の潮流、手形を節約した決済方法の検討実施など、特に手形・小切手をめぐる大きな問題について理解しておくことは、明日の手形・小切手を考える意味で有益かつ必要なことといえます。
銀行の機械化と手形・小切手の取り扱い現在は、いろいろな分野において、コンピュータが利用されるようになっていますが、銀行の業務もコンピュータによる機械処理が非常に進んでおり、手形・小切手の処理もその例外ではありません。
特に手形・小切手の場合、手形交換における処理を考えると、入金された手形・小切手は手形交換をへて支払銀行へ渡されることになりますから、自行だけでなく、すべての参加銀行が共同して機械処理のために必要な事柄をとり決めておく必要があります。
こうしたことから、現在、すべての金融機関の間に、申し合わせ、金融機関共同コードに関する申し合わせなど、機械処理化のための一連の申し合わせができており、どこの銀行でも、同一の機械処理をする環境がととのえられています。
申し合わせとは、機械化の基本をなすものです。
手形、小切手の分類、集計作業を高速処理するために、アメリカで開発されたもので、手形、小切手の底辺部分一六ミリを確保しておき、ここに機械処理に必要な、手形交換所と金融機関の統一番号、口座番号、手形・小切手番号、金額などを磁気インクによってコード(数字)表示しておき、これを機械に読み取らせることによって、手形、小切手を高速(一分間千枚以上の速さ)で分類、集計するわけです。
東京手形交換所では、この方式による手形交換の機械化が実現しており、そのため、参加銀行は手形交換所に持ち出して交換決済する手形、小切手を、すべて機械処理可能手形と機械処理不能手形とに分けて、手形交換所へ持ち出します。
機械処理可能手形は、手形交換所にある高速分類機(ソーター・リーダー)とコンピュータによって分類、集計するので、どこの銀行あての手形、小切手でも一括して手形交換所へ持ち出せばよいものです。
また、機械処理不能手形は、不渡り手形、機械処理損傷手形、付せんまたは補せん付き手形などで、これらは持ち出す銀行が支払う銀行別に分けて持ち出します。
そうして、特徴的なことは、機械処理の関係上、機械処理適格手形は交換日前日の夜間、機械処理不適格手形は交換日当日の午前八時までにそれぞれ持ち出すものとしている点です。
その後の集計作業は、適格手形、不適格手形とも、手形交換所のコンピュータを通じて行われ、最終的に各加盟銀行別の交換尻が算出されてきますので、これを日本銀行(本店)へ通知することにより、銀行間の交換尻の振り替え決済が行われて、手形交換は終了するわけです。
各加盟銀行が持ち帰った手形、小切手は、手形交換に類似したやり方で、各行の事務センターなどの集中部門において、同じく支払店別の分類、集計作業が行われます。
そうして、手形、小切手はメールーカーにより各支払店へ配送されますが、当座勘定からの引き落し作業は、集中部門においてすでにコンピュータによって終了しており、各支払店では、手形、小切手の印鑑照合を行い、不渡り分について端末機を通じて当座勘定の入金取り消しをするなどの後始末的作業が行われるだけとなります。
手形の機械処理は、小切手も含めて、手形交換ならびに当座勘定の業務処理を中心に行われていますが、そのほかにも、貸出業務、内国為替の代金取立業務などいろいろな業務にも利用されています。
その処理方式は、前述のMICR方式によるものです。
なお、全国にある手形交換所はもとより、あらゆる金融機関には四桁の統一コード、営業店には三桁の統一コードが、それぞれ付番されており、その番号によって○○銀行××支店を特定できるようになっています。
したがって、手形交換ばかりでなく、あらゆる業務、口座振替、当座口振込、CDカードなどについても、この統一番号を使用すれば、特定の銀行、営業店が表示できるようになっていますので、コンピュータ処理には必ずこの番号を使用することになっています。
手形小切手決済と為替振込の関係小切手は支払証券として振り出し後短期間で支払われますが、手形は信用証券として二ヵ月、三ヵ月、。
場合によっては、それよりもずっと長い流通期間を経過した満期になって支払われることになります。
そのため、小切手を紛失したり、手形の盗難といった事故が生じないとも限りません。
特に手形は手形の振出人または引受人に満期までの期間信用を与えるもので、しかもいざという場合には、満期前でも支払いを求めることができるので、手形を受け取ったり、所持している人は、強い権利を行使できる立場にあるといえますから、債権の確保のためには、手形を持っていると有利なわけです。
しかし、一方において、代金の支払い方法として考えた場合には、そのほかにもいろいろ決済できる方法はあります。
定期的な支払いならば、口座振替の方法によってもよいし、随時的支払いならば為替振り込みという方法もあります。
リ」切手をめぐる新しい動き特に、内国為替制度の整備にともない、データ通信は、振り込みの方法が資金決済のもっとも簡便な手段として利用されるようになっています。
内国為替の制度は、いまや、銀行の独占物ではなく、信用金庫(労働金庫を含む)、信用組合、農協といったすべての金融機関を網羅した民間の決済システムであって、沖縄から北海道まですべての国内店舗がデータ通信によって結ばれている状況にあります。
おそらく、世界的にみても、例をみないすぐれた決済システムといってよいでしょう。
これによって、内国為替、つまり送金、振り込み、代金取立といった為替業務にともなう通知などは、すべてデータ通信によって迅速に処理されます。
このなかで、もっとも大量かつ増加の著しい種目が振り込みにほかなりません。
全国的にみて、手形交換所で決済される手形、小切手と、内国為替制度を利用する振り込みとを比較してみると、別表のように、振り込みが手形、小切手決済を量的な面では追い越して伸びているのがはっきりわかります。
もっとも、手形交換決済には、他地から代金取立のため送られてきた手形、小切手を含んでいますが、振り込みのなかでも、同地で決済される振り込み、すなわち、東京都内の丸ノ内にある銀行店舗から渋谷にある銀行店舗への振り込みは、交換振り込みといって振込票を銀行間において手形交換所を通じて受け渡し、それにともなう資金決済は手形交換にインターバンク領収証を持ち出して行うといった方式が採られており、これによって、相当量の同地内の振り込みが処理されているのが実情といってよいと思います。

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